ジャニプロへの道

これはジャニーズにハマってしまったジャニオタ1年生がジャニプロへと変貌を遂げる進化録

非ジャニオタをABC座に連行する回~A.B.C-Zは現場で落とす~

「9000円って高いですよね。」

だからしっかり目に焼き付けないとー
 
序章
そう、始まりは某漫画のイベントで知り合った彼女(以下Bさん)と7月某日に夢の国へ行った事だった。待ち時間中、特に話すこともなくなった私たちは必然的に趣味の話になる。
Bさん「わたしさんって今どのジャニーズを推してるんですか?」
キ、キタ...
「え、A.B.C-Zといって、アクロバットがすごいグループで...」
 
Bさん「え・・・そんなに凄いんですか?私運動神経いい人すぐ好きになっちゃうんですよ・・・」
 
思った以上に好感触だったので、ここぞとばかりに戸塚の顔(綺麗)で釣り、コンビエピを盾に猛烈に紹介した。更にサマパラも控えていたので半ば強引に誘い約束を取り付けアルバムを貸しだし、サマパラに乗り込んだ。
 
Bさん「すごくキラキラしてました・・五関さんのダンス素敵だった・・この後って何かコンサートとかあるんですか?」
私「えっとABC座っていうのが10月にあるんですけど・・」
 
行きますか? 
こうしてABC座への扉は開かれたのである。
 
そして、ABC座当日
私は胃が痛かった。
「9000円って高いですよね。」
元々Bさんは舞台・ミュージカルオタなのだが、ジャニ舞台の金額を聞いてとんでもなく驚いていた。私はジャニオタなので公演内容がどうであれ好きなアイドルがそこにいるわけだからまあいい。
しかしBさんは違う。
果たしてBさんはこの舞台に9000円分の価値を見出だしてくれるのか...そこが気が気でならなかった。
 
 私のグッズ購入を終え、着席しパンフレットを見る私たち
Bさん「どうしよう・・河合くんの顔が本当に綺麗・・・」
 エッ?
「この前サマパラ行ったときはお喋りに引っ張られて感じなかったんですけど、こうしてみると・・ほんとに・・顔が・・綺麗・・どうしよう」
いやいやいやいやいや
超わかるんですけど
 
実際私もBさんと同じ経路を通って河合郁人ってめちゃくちゃ顔綺麗なんだけどを体験していたので気持ちが猛烈にわかる。
さすがフォトジェニック郁人、静止画の帝王郁人・・
こうしてファンを獲得していくのか、という経過が見られて楽しい。
 
そしていざ開演してみると私の心配は杞憂に終わった。
 1幕、わからないギャグが所々ありジャニーズの歴史も詳しくない私たちだったが、迫真の演技と劇中歌、流石のダンスで楽しめたし、2幕は言うまでもなく素晴らしい。
とにかく目一杯のA.B.C-Zを堪能した。
 
Bさん「戸塚さんの地声ってあんなに素敵なんですね!」
私「わかる」
Bさん「橋本くんのShower gateが本当に可愛くて~;」
私「わかる」
Bさん「五関くんってなんであんなに華麗に踊るんですか・・」
私「わかる」
Bさん「塚田さんに五関くんが抱きまわされてたの可愛かった・・」
私「わかる」
Bさん「いつも河合さんが主に喋ってるんですか?橋本くんのお話し聞きたかった~」
私「わかる」
Bさん「っていうか皆さんおとなしいですね!?もっとぐいぐい喋っていいんだよって思いました!」
私「わかる」
Bさん「私本当にスタッフさんとか裏方の皆さんに感謝できる人が本当に好きで~・・」
私「わかる」
 
Bさん「どうしよう、推しが決められない」
私「わかる」
 
当然だ・・ 
それぞれに光るものを持ち発揮する5人、簡単に決められるはずがない。
 なんて罪作りなんだA.B.C-Z・・
(ちなみにBさんは如恵留くんのアクロに一目惚れし「Jr.の推しは如恵留くん」になってた)
 
 それとBさんはえび担のマナーの良さを退場後からずっと褒めていた。
 前述した通りBさんは舞台をよく観に行くそうだが、マナーの悪さが目につくときがあるらしい。また、最近スタンディング形式のライブでマナーの悪い方に挟まれた後のえび座だったので尚更感激したそうだ。
「パフォーマンスも良し、メンバー間の関係も良し、ファンも良しで、A.B.C-Z推し要素しかないですね!次のライブは是非行きたい!」
 
値段以上のものを拝見できました、明日からまた頑張れる
最後に彼女はこう言ってくれた。
 
オタク活動において周りの環境というのはどれほど影響を及ぼしているのであろうか。
つい先日某グループのコンサートに行ってきたが、都市伝説だと思っていた席移動を目の当たりにしてしまった。会場は落ち着いた服装のファンばかりだったのでまさかとは思ったが、どうやら外見は関係ないらしい。メンバーの行く先を遮るように伸ばされる無数の手に胸が痛んだ。
私はキラキラを振りまくアイドルを観に来たのであって、メンバーの悲しい顔や猪突猛進する欲望の塊を観に来たわけではない。
同時にサマパラで客席登場しお立ち台に立つメンバーに誰も手を伸ばしていなかったこと、スムーズに移動できていたことを思い出した。誰もが気持ちよく鑑賞できる環境は当たり前のようで当たり前ではないのか。
 
実際、品性のない同じファンの行動に嫌気が差しファンを辞めた人を何人か見てきたし、ジャンルは違うが自分自身もそういう経験がある。人間関係に疲れることも。
BさんのA.B.C-Zに抱く好感度がどんどん上昇していく過程を見て、ファンの行動がグループの特色の一つになることをまざまざと実感した。
そして何より今まで気持ちの良い現場を築き、守ってきたファンの方々に感謝をしつつ、この環境を壊すことのないよう最善の努力を尽くしたい。
 
しかしA.B.C-Zのメンバーはファンの良識に訴えるのが非常に上手い。
「僕たちのファンは誇りです・温かいです・自慢です」
こんなことを言われたら別段下手なことはできない。
花の周りには蝶が集まるというが、A.B.C-Zのファンでいる間はブスでも蝶で居させてくれ。
 
卓越したパフォーマンス、メンバーからの愛、ストレスのない環境
A.B.C-Zは現場で落とす。